身近にあるけど注意が必要、ジャンクフードが脳と身体を蝕む
こんにちは、山形県鶴岡市の個人ジムで
パーソナルトレーナーをやっている菅原です。
今回は、ジャンクフードについて色々と深堀していこうと思います。
健康に悪いとはわかるけど美味しくて食べてしまいますよね。
そんなジャンクフードには、どんな特徴があるのでしょうか?
1.記憶や食欲の制御を司る海馬の機能を下げる
健康な人達に1週間ジャンクフードを食べてもらう実験を行ったところ、
その被験者たちの海馬の機能が下がったことがわかりました。
それだけでなく、記憶テストのスコアも下がり、
満腹の時に糖分が多いスナックやお菓子、チョコなどの食品を
より食べたくなることが判明しました。
人は満腹になると、それに対して海馬が美味しい記憶を抑制して
食べたいという気持ちを抑えることで、食べすぎを防いでくれます。
しかし、ジャンクフードを食べることで海馬の機能低下が起きたため、
食欲がきちんと抑制されず、満腹にも関わらずもっと食べたく感じるわけです。
そしてより多く食べることが海馬の機能をさらに下げる、という悪循環に陥ります。
2.満足感を感じにくい
ジャンクフードは、食事の満足感を感じにくいです。
確かにお菓子やジャンクフードをたくさん食べても、何だか満足は
できないということがあります。
以前は摂取カロリーと食事量によって満腹感を感じると言われてきました。
必要なカロリーさえ摂取すれば満腹になるということですね。
しかし最近では、身体が必要な栄養素と食べ物の量によって
人間は満腹感を感じるということが明らかになっています。
栄養素の少ないもので必要なカロリーを摂取しても、
十分な栄養を含んでいなければ満腹にはならないということです。
ジャンクフードはカロリーは非常に高いですが、栄養は乏しいです。
そのため、大量に食べても満腹感を感じにくいです。
例えば、同じ100gの食事を食べるとします。
ポテチ100gなら550kcal
ナッツ100gなら580kcal
ほぼ同じのカロリーですね。
ただ、皆さんはどちらの方が満腹感を感じると思いますか?
断然ナッツの方だと思われます。
それは、上述したとおり、ポテチは貧栄養なのに対して
ナッツは高栄養のためです。食物繊維なども豊富に含みます。
また、タンパク質や食物繊維は消化を緩やかにして
エネルギーを長時間体に放出してくれます。
このことも満腹感を感じやすくなる一因です。
繰り返しになりますが、ジャンクフードは加工されており
カロリーばかり高いが、満腹感をもたらすタンパク質や食物繊維、
ビタミンやミネラルに乏しいためいくら食べても
満腹感は感じにくいということになります。
3.身体の老化を早める
まず、ジャンクフードは栄養バランスが悪く、
酸化した油を使用していることが多いです。
さらに、老化を促進するAGE(終末糖化産物)を
大量に含むため、それが身体の老化を進めてしまいます。
それに、テロメアという寿命に関係する構造を短くする
という研究結果もあります。
このように身体が老けやすくなるだけでなく、
がんや糖尿病などのリスクも上がります。
なるべくジャンクフードは控えたほうが良いと言えるでしょう。
AGEについてはこちらの本がおすすめです。
4.腸内環境を悪化させる
ファーストフードを10日間食べつづけてもらう実験をしたところ、
被験者の腸内細菌の数が激減したことがわかりました。
腸内細菌が減ったということは、腸内環境が悪化したということです。
腸内環境が悪化すると、免疫力が下がったり、肥満や糖尿病などの
疾患に繋がることもあります。
以上、ジャンクフードの特徴についてでした。
ジャンクフードを食べる量を減らすためには、
・加工されていない自然食品をたくさん食べて満腹になる
・ファーストフード店に行かない
・お菓子コーナーには立ち寄らない
・コンビニへ行かない
・代わりに果物やエナジーバーなど健康的な間食をする
などがあります。
1ヵ月に1回などたまに食べるくらいに減らしたいですね。
最初からスパッとゼロにするとキツくて高確率で挫折してしまうので、
徐々に量と回数を減らしていきましょう。
それができれば、身体もジャンクフードへの欲求が低くなるので
自然と食べなくても大丈夫になります。
以上です、最後までお読みいただきありがとうございました。
ジャンクフードについての知識を活用して健康な食生活を
する手助けになれば嬉しいです。
菅原
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