健康診断で尿酸値が上がったのは筋トレのせいって本当？？

2022年1月23日 2022年2月10日

sugawara-personaltrainer

こんにちは、山形県鶴岡市の個人ジムで
パーソナルトレーナーをやっている菅原です。

筋トレをすると尿酸値が上がるという話がありますが、本当でしょうか？
結論から言うと、

筋トレで尿酸値は上がります

なぜかというと、筋トレなどの負荷が高い無酸素運動では、エネルギー源として
ＡＴＰというものが使われます。そして、エネルギー産生のために急激かつ多くの
稜が使われると、代謝が進みプリン体を作り出します。
そして尿酸がこのプリン体から合成されるからです。

また、筋トレでは乳酸が作られます。
その乳酸を排泄することが優先されて尿酸の排泄が抑えられてしまうこと、
そして腎血流量の低下により尿酸値が上がってしまうとも考えられています。

そのため、尿酸値を下げるためには筋トレなどの無酸素運動よりも
ジョギングなどの有酸素運動が推奨されています。
有酸素運動はＡＴＰを使った後でも、再利用して継続的にエネルギーとして
使われるので、プリン体は作られないので大丈夫です。
ジョギングや水泳、サイクリングなどを30分～60分、週に３回を目安に
行うと良いでしょう。

それでも筋トレをやりたい、または尿酸値は大丈夫だけど
気を付けたいという場合に気を付けるべきことが３つあります。

１．水分摂取を多めにしっかりやる

尿酸は水溶性なので、水分を多めに摂取することで尿から尿酸を出してしまいましょう。
1日2リットルを目安に水分を摂取すると良いです。
一度に多く飲むよりも、こまめに水を飲むようにしましょう。
また、食事からも多くの水分を摂取できます。
味噌汁やお米に含まれる水分、野菜などからですね。
そのため、3食を欠かさずしっかり食べることがおすすめです。

またその逆で、身体が水分不足であると尿酸値が上がります。
そのため、運動するときの水分補給や、サウナに入るときなどは
気を付けるようにしましょう。

２．野菜やキノコ、海藻の食べる量を増やす

野菜やキノコ、海藻は尿をアルカリ性にする働きがあります。
そして、尿はアルカリ性に傾いている方が尿酸の排泄量が増えます。
そのため、野菜や海藻を多めに食べるようにすると尿酸値を下げることができます。

また、これらは食物繊維を多く含むためインスリンの上昇を緩やかにしてくれます。
インスリンは尿酸の排泄を妨げる働きもあるので、出過ぎると尿酸値の上昇の原因にもなります。
この上昇を防ぐ面からも野菜やキノコ、海藻は効果的です。